骨右凸(胸椎・腰椎)+首左凸(頸椎)
→ いわゆる「S字側弯」の可能性。体幹の軸がズレており、左右の筋肉のバランスや張力に非対称性がある。
• 右肘:直角位
• 右前腕:回外位(手のひら上向き)
• その状態で、上から押すと右上腕三頭筋が痛む
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💡 推察される理由:
① 側弯に伴う肩甲帯〜上腕三頭筋の緊張・負荷増
• 背骨の右凸により、右肩甲骨が外側(外転)に引かれている可能性が高く、肩甲骨外転位では上腕三頭筋の長頭に持続的な牽引ストレスがかかります。
• さらに、前腕回外+肘直角位+上からの圧迫は、三頭筋長頭に伸張負荷+収縮負荷の両方を与える状態となり、筋の損耗や過緊張が痛みとして出やすくなります。
② 肩甲上腕関節の微細なアライメント不良
• 側弯の影響で、肩甲骨の位置がズレ、肩関節(GH関節)での三頭筋起始部が過緊張しやすい。
• 押されたときに肩甲骨が固定されないため、三頭筋で「耐える動作」が強いられる。
③ 腕神経叢や神経経路のテンション増加
• 頚椎の左凸=右側屈、右側の斜角筋や胸郭出口での神経圧迫傾向あり。
• そのため、右上肢後面(C7-T1支配)に神経過敏や放散痛が出やすくなっている可能性も。
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🎯 特に注目すべき筋肉と関節:
• 上腕三頭筋(長頭):肩甲骨関与あり(関節不安定性が痛み原因になりやすい)
• 小円筋・広背筋・肩甲下筋:肩甲骨の安定性・上腕骨の位置に影響
• 肘関節の外側安定性(橈骨側)
• C6~T1レベルの神経走行