SYMPTOMS症状別案内

尿漏れ(尿失禁)を4つの観点から分析 & 解決法

🔍 ① 心理状態からの原因
• 恥ずかしさ・罪悪感・羞恥心の蓄積
➡ 「恥ずかしい」「誰にも言えない」という感情が、さらに骨盤底筋を緊張させ、逆にゆるみやすくなる悪循環。
• プレッシャーや我慢の癖
➡ 「出してはいけない」という意識過剰が尿意を過敏化 → 切迫性尿漏れにつながる。
• 女性の場合:出産経験や加齢による自尊感情の低下
➡ 身体的変化への不安・無力感が、心理的にもコントロール感を失わせやすい。

🔍 ② 内臓の問題からの原因
• 腎・膀胱の虚(東洋医学)
➡ 腎は“水の代謝・排泄”を司り、腎虚は膀胱の締まり(気の固摂力)を弱める。
➡ 冷え性、夜間頻尿、疲れやすい人に多い。
• 肝の疏泄不良(ストレス性)
➡ 自律神経が乱れ、膀胱括約筋が不安定 → 切迫性尿失禁。
• 婦人科系の影響(子宮下垂、卵巣機能低下)
➡ 骨盤内の圧迫や位置変化で膀胱へのサポートが減る。

🔍 ③ 使い方(身体の使い方のクセ)
• 排尿の我慢グセ
➡ 我慢し続けて膀胱が伸びきると神経反応が鈍くなり、制御しづらくなる。
• 腹圧のかけ方の誤り
➡ くしゃみ・咳・重い物を持つ時に無意識で下腹部に“ドン”と圧をかける → 骨盤底筋をさらに弱らせる。
• 運動不足
➡ 骨盤底筋が刺激されず、筋力が低下。

🔍 ④ 姿勢からの原因
• 骨盤後傾(猫背)
➡ 骨盤底筋が常に引き伸ばされ“ゆるんだ”状態になりやすい。
• 反り腰(腰椎過伸展)
➡ 下腹部が前に突き出て、膀胱に負担。
• 呼吸が浅い(胸式呼吸)
➡ 横隔膜と骨盤底筋は連動して働くが、胸だけで呼吸していると骨盤底筋が機能しづらい。

🌟 解決法(多層アプローチ)

✅ 1. 心理面ケア
• 「恥ずかしい・情けない」という感情を和らげる
→ 日記、カウンセリング、フラワーエッセンス(例:クラブアップル)
• 「出しても大丈夫」という安心感を育てる
→ 尿を止める訓練だけでなく、排泄を“許す”時間も大切。

✅ 2. 内臓ケア
• 温める習慣
→ 腎のツボ(腰・仙骨・かかと内側)をホットパックやお灸
• 腎を養う食材
→ 黒豆、黒ゴマ、山芋、くるみ、海藻類
• 肝ストレスの解消
→ 深呼吸、軽いストレッチ、ハーブティー(ジャスミン、レモンバーム)

✅ 3. 使い方の見直し
• 骨盤底筋トレ(ケーゲル)
➡ 息を吐きながら「おしっこを止めるイメージ」で締める → 5秒×10回、朝昼夜
• くしゃみ時のクロス法
➡ くしゃみ前に脚をクロスし骨盤を締める → 腹圧逃がす。
• 排尿習慣リセット
➡ 我慢しすぎず、でもトイレに行きすぎないバランスを意識。

✅ 4. 姿勢改善
• 呼吸法リセット(横隔膜×骨盤底筋連動)
➡ 仰向けで膝を立て、息を吸ってお腹・骨盤底を“ふわっと” → 吐いて締める。
• 骨盤のニュートラルを保つ座り方
➡ 坐骨で座り、背骨を軽く伸ばす。猫背・反り腰を避ける。
• 足指・足首エクササイズ
➡ 足裏感覚を育てると、骨盤底の感覚もつながりやすい。

🎯 まとめ

✅ 尿漏れは “骨盤底筋の弱さ” だけでなく、
👉 心理的圧力(恥ずかしさ・ストレス)
👉 腎・膀胱のエネルギー低下
👉 悪い姿勢・呼吸 が複合して起こる。

解決の鍵は
➡ 骨盤底筋トレ × 呼吸法 × 腎のケア × 心理サポート

2025.07.29